入試世界史研究会

世界史を得点源にしましょう!!

パッと簡潔にoverview!【京大世界史 2023】

2023年の京大世界史の講評を行いましょう。著作権の関係から問題文全体の掲載はやめておきます。

 

第1問

モンゴルについての出題でした。必要となる知識は教科書レベルであったものの、学習が手薄になりがちな地域からの出題であったため、字数を埋めるのに苦労した受験生もいたかもしれません。ただ、京大としても好きな範囲ではあったので、しっかりと準備していた受験生はある程度は得点できたのではないかと思われます。「遊牧国家」としての性質を解答に反映したか否かは、京大の採点ポイントになったはずです。また、モンゴル帝国はまだ時代を迎えていませんので記述できません。

 

第2問

A

時代こそ違いましたが、直前の予想問題で出題したように、東南アジア史が出題されました。東南アジアは最近、西日本の大学で人気なようです。来年以降も常に引き続き警戒しておくべきでしょう。現代のニュースで取り扱うような用語や、地理で出題されそうな用語も出題されました。現代史になればなるほど、世界史としての出題から一般教養的な出題に変わります。先ほど述べたこととは矛盾しているように見えますが、それが京大の方針なのでしょう。

B

米中関係史ではありましたが、よく見る範囲からの出題でした。特に(20)に関しては、予想問題のAで出題しており、的中した格好になりました。近現代の中国史は入試世界史においても極めて頻出ですので、ここで高得点をしなければならないでしょう。

米中関係については、近年の注目のトピックの1つでしたから、京大としても意識して出題しているはずです。東大も京大も一橋も、現代で起こっている出来事の起源を世界史に求めるかのように出題してきますので、常にアンテナをはっておくことが世界史で高得点をとるコツになります。

 

第3問

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出題的には京大らしくはなかったかもしれませんが、ヨーロッパ史を丁寧に学習していればそれほど難しくはなかったのではないでしょうか?

 

第4問

A

ウクライナ戦争を受け、ロシアを主題として取り扱う冷戦史でした。今年はアメリカ、中国、ロシアと大国ばかりをテーマにしてきましたが、すべて近年の国際情勢を反映しているように思われます。逆にここまでわかりやすく出題してくる相手には、受験生側としても対応しやすいように思います。

B

予想問題と似たような出題でした。予想問題を解きしっかりと復習しておけば、ある程度は解けたでしょう。やや取りにくい問題もあったかもしれませんが。

AとBのどちらにも言えることですが、当たり前の用語を当たり前に答えられることを最低条件としているようです。その上で論述の差を見てきます。そもそも小問を答えられない人は、レースのスタートラインに乗れていないと思って下さい。

 

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