入試世界史研究会

世界史を得点源にしましょう!!

【読書案内】「大陸国家アメリカの展開」

大陸国家アメリカの展開 野村達朗/著

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大陸国家アメリカの展開 (世界史リブレット) [ 野村達朗 ]

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こんにちは、入試世界史研究会です。

今回は久しぶりに読書案内をやっていきましょう。我々が様々な問題集で参考図書の1冊としても紹介をしている野村達朗先生の「大陸国家アメリカの展開」 という書籍をご紹介します。

 

あるサイトの紹介には、

近代世界を知るにはアメリカ合衆国の歴史を知らねばならない。幕末以来、日本に最大の衝撃を与えてきたアメリカ。現代文明とは何かという問題をつきつける国アメリカ。そのアメリカは十九世紀の展開のなかでつくられた。君主のいない民主的共和国の樹立、黒人奴隷制の繁栄、独立自営農民による西部開拓、先住民からの掠奪と文化破壊、世界最大の工業国家への発展、移民の低賃金労働力への依存。矛盾に満ちた資本主義国家アメリカの生成発展を「普通の人々」の生活に思いを寄せながら描く。

とあります。ここにもあるように、まさにアメリカの「人々」の中に潜む「アメリカ主義」のようなものの源流が、どのような形で現れたのかを大変わかりやすく表現しています。特に、前半部分はアメリカの本質を射抜くような議論をしており、高校生が受験勉強で読むだけでなく、大学生や社会人の方が教養を手にするために読むのにも非常に向いている1冊になっています。

 

大陸国家アメリカの展開 (世界史リブレット) [ 野村達朗 ]

 

我々が高校生向けの参考書の中でもこの本を紹介している理由は大きく2つあります。

1つは、近代になって突然登場する「アメリカ合衆国」が、フランスやドイツなどの長い歴史を持つ国とは異なり、「概念的な国家」であるということを理解させてくれる本だからです。このことをたいして理解せずに、アメリカをドイツなどと並列の1国家として扱っていると、なかなか難しい。アメリカが近代史における重要なアクターであることを、高校生が大学教授の生の文章から学べることは、受験勉強においてもおおいに役立つでしょう。

もう1つは、日本が、戦後、アメリカの大きな影響下に置かれてきたことをアメリカの視点にたって考えてみることも必要であろうという理由です。日本からみたアメリカは様々な角度で勉強するし、考えもするでしょうが、アメリカからみて日本とはどういう国なのか。その思想的な源流を知るには、この本を読むのが良いかもしれません。対日本について沢山記述されているわけではありません。しかし、様々な示唆に富んだ文章を読み、アメリカについて多角的に理解することは、現代日本を学ぶ基礎にもなるのです。

 

さあ、初期のアメリカへ「時空を超えた旅行」にいってみてはどうでしょうか?こちらの書籍は楽天ブックス からお買い求めください。

大陸国家アメリカの展開 野村達朗/著

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