入試世界史研究会

世界史を得点源にしましょう!!

【読書案内】 「概説 西洋法制史」

 読書案内です。

 

 ミネルヴァ書房から、「概説 西洋法制史」(勝田有恒、森征一、山内進)を紹介いたします。

 

 本書は、一橋大学の名誉教授である勝田先生と山内先生、慶応義塾大学の名誉教授である森先生の御三方が、大学や大学院生向けにヨーロッパ地域における古代から現代にかけての法制史を俯瞰して、分かりやすくまとめた教科書です。確かに大学生向けの高度な内容を取り扱っている部分が多く、受験生がすべて読むとオーバーワークになってしまいますが、部分的には世界史の教科書ではあまりに完結に表記されていて意味が分かりにくい内容を明快に解説してくれていますので、本棚に置いて法令や法学についての問題を演習する際に参考資料として用いることをお勧めします。

 一橋大学の名誉教授が編者となり、執筆者にも一橋大学の現役の教授が名を連ねていることからも推察できるかもしれませんが、

 

このテキストは一橋大学の過去問を演習する際に絶大な効力を発揮します。今年の第1問はまさにこのテキストで学習したことがあればかなりの高得点を狙えた問題となっています。その他にも以下の問題において、この教科書のテキストを参考にすると容易に解答できるはずです。

 

1981年第1問、1994年第1問、1997年第2問、1999年第2問、2001年第2問、2005年第1問、2018年第2問、2019年第1問、2022年第1問(以上、一橋大学の過去問)