入試世界史研究会

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共通テスト 世界史を論述問題に発展させてみた! 【2024年版】

 みなさん、こんにちは!入試世界史研究会です。

 

 今回は、、、先日行われました2024年度共通テストの世界史Bの問題文・資料・史料をもとに、発展問題(論述問題)を作問していきます。

 

 

はじめに

 東京大学京都大学一橋大学名古屋大学大阪大学九州大学筑波大学東京外国語大学早稲田大学慶応義塾大学、上智大学など長い論述問題が出題される大学は数多くあります。

 共通テストの各大問から、良質なオリジナル論述問題をご用意しましたので、自分の志望大学で出題されそうな形式のものを中心に演習の材料としてください。

 共通テストのために必死に追い込みをかけてきたかとは思いますが、第一志望合格に向けて勝負はここからです。論述問題に慣れていない人は今すぐやり始める必要があります。慣れている人でも共通テスト明けのリハビリは大切です。

 今回の論述問題を糧として、技術の向上と知識の拡充を始めるようにしましょう!

 

第1問より

(1)傍線部Aについて、一族に対する分権という「諸刃の剣」は今回登場した王朝以外についても見てとれる。中国史において分権という伝統が持つ意味について、具体的な事例を挙げつつ、400字以内で説明しなさい。

 

(2)問題Bについて。

(ⅰ)1066年、ノルマン人はイングランド征服に成功した。しかし中世ヨーロッパにおいてノルマン人が征服したのはイングランドに限られない。例えば「ノルマン人の南イタリア征服」は、中世ヨーロッパ史における重要な意味を持つ。その間の歴史的な事情を400字以内で述べなさい。

 

(ⅱ)イングランド(あるいはイギリス)とヨーロッパの距離感や関係は、現代でもたびたび注目される。とりわけ19世紀の覇権国家としての存在から、1980年代に至るヨーロッパにおけるイギリスの位置づけは大きく変化したと言えよう。その変容の様相について、400字以内で記述しなさい。

 

(3)問題Cの冒頭には「19世紀後半に入りイギリスでは,公的な年金制度の導入が本格的に議論されるようになった」とあるが、その背景にある事情を100字程度で簡潔に示しなさい。

 

(4)ビスマルクに関して、2013年の京都大学の第3問を解きなさい。

 

第2問より

(1)問題Aで扱われたアレクサンドロス大王への評価については、その他にもさまざまな資料がある。例えば大王の家庭教師としても有名なアリストテレスの大王への評価も常に賛同的なものではなかった。以下の資料を読み、後の問いに答えよ。

・・・ここでアリストテレスは、ギリシア人達には友人や同族の人々として配慮し、彼らの指導者として振る舞うこと、異民族に対しては彼らの専制君主として臨み、動物や植物のように取り扱うことを勧めている。異民族を動植物同然と見なすアリストテレスの言葉は、a当時のギリシア人が外国人= バルバロイに抱いていた感情を集約したものだ。彼の学問が一見広大なようでいて、所詮ギリシア 世界の狭い枠組みを超えられなかったことを証明している。これに対してbアレクサンドロスは遠征先の各地に都市を建設し、マケドニア人やギリシア人ばかりか地元の住民をも住まわせ、またペルシア人貴族を高官や側近に採用した。

 (森谷公俊『興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話』講談社、2012=2016)

問1 下線部aについて、ギリシア人と「バルバロイ」の関係を200字で簡潔に説明しなさい。

 

問2 下線部bの都市はアレクサンドリアと呼ばれている。それはアジア、アフリカ地域に70か所以上建設されたが、アレクサンドリアが建設された国を1つだけ例にとり、その国においてアレクサンドリアが果たした役割を200字で説明しなさい。

 

(2)問題Bで扱われたアメリカ合衆国の発展の歴史の前提には、アメリカの植民地が本国から独立するというドラマがあった。以下の文章を読み、後の問に答えよ。

「かつて革命と呼ばれていたものは、せいぜいのところ、人物の交替、ないしは地方的環境の改変にすぎなかった。そうした革命は、日常茶飯事のように、起こっては消え、革命が起こった地域の外まで影響を及ぼすことのできるものは、その存続しているあいだにも、その運命の中にも、何一つとしてなかった。ところが、今日、アメリカおよびフランスでの革命以来、全世界に見られるものは、事物の自然の秩序の革新であり、真理や人間の存在と同様に普遍的で、政治的幸福および国民的繁栄と道徳的幸福および繁栄とを結び合わせる一つの原理体型なのである。」

(トマス・ペイン(西川正身・訳)『人間の権利』岩波文庫、1971)

問い 下線部について、同時代にアメリカ独立革命の影響を受けて起きた出来事には、どのようなものがあるか。世界史全体に目を向けつつ、400字で説明しなさい。

 

第3問より

(1)問題Aについて、一橋大学2001年第3問の問Aを解きなさい。

 

(2)問題Bの資料には「連邦政府が各州政府を援助できるようにする法律」とある。これは裏を返せば、連邦政府と各州政府が相互に独立的な関係を構築する地方分権体制が構築されていたことを表す。実際にアメリカは連邦国家として今も地方州に大きな権限が与えられている。そのような国家体制になるにいたったアメリカ合衆国の創成期について、300字以内で説明しなさい。

 

(3)第3問を通じたテーマである「交通の発達」は、古今東西で社会や経済を支えてきただけでなく、時に政治面でも重要な意味を持ってきた。また交通だけでなく通信技術の発達も近代以降の世界史に大きな影響をもたらしたと言える。そこで、交通と通信の発達が近代から現代にかけて欧米列強とアジア・アフリカ地域との関係をどのように規定してきたのかについて600字以内で説明しなさい。ただし以下の6つの言葉を必ず用いること。。

  バグダード鉄道  モールス信号  マルコ一ニ義和団

  孫文  日露戦争  イラン立憲革命

 

第4問より

(1)問題Bではヨーロッパに「国語」が登場した頃の文章がリード文になっている。それは以下の国について、現在の公用語はどのような過程で登場したのか。それぞれ100字以内で述べなさい。

 ドイツ  イギリス  メキシコ

 

(2)問題Cの会話の中で、最後に先生が、自身の発言に対して以下のように付け加えたとする。あなたが福村(生徒の名)であれば、どのようなレポートを提出するか。実際に書きなさい。

先 生:そういえば福村さん、あなたは世界史に興味があるようなので特別に宿題を出してあげましょう。中国の皇帝がわざわざ文化事業をすることにはどのようなメリットがあったと思いますか?いろいろと調べて400字程度で書いてみてください。

 

添削、および本番までの個別指導について

 難関国公立を受験する方は、特に論述の出来栄えが重要になります。以上の問題に加えて、論述演習テキストを解いてみてください。添削サービスも提供していますので合わせてご利用ください。世界史を一気に合格点に持っていきましょう。

 

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